前編澱んだ空気が流れていた、
ような作品だった。
予備知識が何もない状態で見ていたので、
誰が誰をやってしまうのか、とはらはらして見ていたら親子三代の母性の物語。
ただそれだけで見事に物語を引っ張っていく作者の巧みさ。女優人の呆れるほど優雅な演技。女王蜂の人生かよと思ってしまった。母性とはもしかしたらそうなのでしょう。
それにしても男の情けないことこの上ない。
この上は作者に父性をテーマに書いて欲しいものです。きっと違った一面を見せてくれるでしょう。歪んだ父性。そして不正につながる父性。夫妻が父性と絡まってダメ親父は今日も酒浸り、なんてな。